2023年10月18日水曜日

Nothing About us without us

 「私たちのことは私たち抜きで決めないでNothing About us without us」

これは、国連が定めた『障害者権利条約』の一文です。当時、私は障害者の支援をしておりましたが、体に雷が落ちたような感覚でした。それと同時に「ホントそうじゃん!」とも思いました。「障害があるから、認知機能の低下があるから、判断が出来ない人には自分のことを選んで決めることができるわけがないと決めつけていた」「補助をするつもりで、実は支配していた」なんてことがあったのではないか、と思ったらとても怖いと思ったのでした。でも、普段の忙しい業務をこなしながら振り返る余裕はある?職員全員が支援をどう捉えているの?と考えると、これは自分で腑に落ちるまで学ぶしかない、と感じた出来事でした。

前置きが長くなりましたが、昨日「第3回Wing×Wing勉強会」では、「生活を支える介護のはなし」と題して行いました。講師の片倉朋和様から導入で「当たり前に“自立を支援する”ってどういうこと?」というロールプレイから開始となりました。各人が「支援者」と「ご本人」になり、随分と白熱した時間を過ごし、自分の当たり前が相手にとってはそうではないこと、利用者さんから好かれる職員のお話にも気づかされることがたくさんありました。途中から講師のバトンタッチがありましたが、内容をしっかりと引き継いで展開していただきました長澤様、萬代様、千田様の宮城県ケアマネジャー協会栗原支部の連携プレイには目を見張るものがありました。質疑応答でも、たくさんの質問が飛び交い、まさにWin-Winな交流ができたと実感いたしました。どんな人も悩んで壁に当たってそれでも毎日の支援を続けているんだ、とわかり、チームで関わる大切さを改めて気づかせてもらった研修会でした。




支援者である私たち自身も毎日が選択と決定の連続です。日々葛藤の連続ですが、「自立を支援する」ということを心の真ん中に置いて支援を続けていきたいと思います。三上でした。


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