2025年7月23日水曜日

命の岐路で。

 みなさん、こんにちは😀毎日暑いですね🌞😎小中学校は夏休み、通勤途中に見かける子どもたちの姿も少なく、ちょっとだけ寂しさも感じます。きっと有意義な1ヶ月を過ごしているんだろうな!と思っています😁事故には気を付けてほしいですね😌

さて、昨日は「第3回医療勉強会」を開催しました。講師には、栗原中央病院 外科医長 武山先生と、栗原市消防本部警防課 千葉様のお二人です✨いつもより30分延長し、2時間にわたる研修会でしたが、「とても時間が足りないね」と参加者からお声をいただくほど内容の濃い研修会でした👀

70名を超える参加者で、会場は熱気むんむん🔥(会場の空調がオンとオフしかないので、様子を見ながらセンター職員が付けたりたり消したり…していたのでした😂)

講話お一人目は、武山先生。テーマは『高齢者救急の現状と課題ー患者様の意思を尊重した高齢者救急を目指してー』です😌高齢者白書や人口動態統計などのグラフを用いて、わかりやすく年代での比較や高齢者の望む人生の最終段階への調査についてお話しいただきました。救急搬送の現状についても、異なる地域と栗原市を比較して丁寧にお話いただき、栗原消防から要請を受けて救急搬送を受け入れた割合は7割と教えていただきました。

そして、ケーススタディとして、症例を出して詳しくDNAR(Do Not Attempt Resuscitation:患者本人または患者の意思を推定できる者の意思決定に沿い、 心停止の際に心肺蘇生法(CPR)を行わないこと)やACP(アドバス・ケア・プランニング:人生の最終段階の医療・ケアについて、 本人が家族等や医療・ケアチームと事前に 繰り返し話し合うプロセス )についてもお話くださいました。どんな生き方を望むか、考えたことはあっても誰かに伝えることは少ないものです。センターで行っているマイストーリー講座にも触れ、自分事として考える機会が必要であることもお話くださいました。また、各所から出ている提言も含めて、医療従事者としての広い視野で説明してくださる武山先生でした✨

お二人目は、千葉様。テーマは『高齢者施設利用者の救急搬送と 心肺蘇生法を望まない傷病者の搬送について』です。栗原市の救急の現状としては、救急隊の隊数は、「栗原・東・北・西・南」の5隊であること。つまり、救急車は5台です🚑令和6年の救急要請の件数は、3,784件で、急病による搬送が半数以上であること。施設からの救急要請が年間で400件以上ある👀👀ことなどを詳しく教えていただきました。そして、搬送の手順や一般人でもできる救命処置や救急隊ができる救命処置、特定行為についてもご説明いただきました😌高齢者施設において、心肺蘇生法を望まない利用者の対応については、明確な取り決めはなく、地域ごとに対応が異なることも東京消防庁や一関市の取り組みを通じて教えていただき、専門職者一人ひとりが利用者様の命の岐路で考えなければならないことを課題としていただいたように感じます😌
続いて、質疑応答では、AEDについての質問があった他、講師から「救急隊とのやり取りで困ったことがあった方」「終末期に係る希望について取り決めを書面でしている施設はありますか」「看取りまで行っている施設はありますか」等々の質問を投げかけ挙手してもらうという会場とのやり取りがありました✋✋
最後に、情報提供として社会福祉法人豊明会のお二人から、「みんとめ」について情報をいただきました。詳細につきましては、宮城県ケアマネジャー協会栗原支部のブログをご覧ください💁
来月の第4回医療勉強会は、「循環器界隈のはなし」として栗原中央病院 看護師 心不全療養指導士の澤邉直美さんが登場します✨姫プラで体と頭を使って楽しいことをします!お楽しみ!!


2025年7月18日金曜日

がんばれ学生さん!

 みなさん、こんにちは😀

本日、関東甲信越・東北南部の梅雨明けが発表になりました🌴🌞これから夏本番ですね、三連休はお仕事の方も休暇を取られる方も暑さに気を付けてお過ごしください✨

さて、近頃、実習生や見学に学生が来院している様子が見受けられます😊初々しい白衣姿、メモを取りながら話を聞いている姿をお見掛けし、微笑ましい気持ちになっています😄

先日、センターも医学生への講話をさせていただく時間を頂戴し、「在宅医療・介護連携支援センターの役割」についてお話しました。ですが、百聞は一見に如かず!ということで、話は早々に切り上げて近隣の施設様へお邪魔させていただき、施設見学と利用者さまと学生さんの交流の時間を持ちました✨利用者さまに「立派な先生になるんだよ」と励まされ、栗原のなまりにカルチャーショックを受けつつも「“ひと”を診る」という大事な部分をストレートに感じとっていただけたのではないでしょうか。

その後、病院へ戻り「介護施設で最期までケアすること」について、グループホームSAKURAの梅宮さんにミニ講義をしてもらいながら、医学生と意見交換をしました。「“死”のイメージってどんなもの?」「自分はどんな最期を迎えたい?」という話から、年代によって最期を迎えたい場所や希望が異なること、「もし、明日が人生の最期の日だったらどうする?」という質問に対してさざほざと話し合いました😉



学生さん方は、これから医学的知識を多く学ばれ、数年後には国家資格を取得されて臨床へ羽ばたいていくでしょう。「今、ここ」でしか学べない、このタイミングでしか学べない今日の日の出来事を頭のすみっこに入れていてほしいと願っています😉

がんばれ、学生さん!

2025年7月8日火曜日

お肌の曲がり角はいつやってくるのか。

 みなさん、こんにちは😀東北地方の梅雨明けは例年よりも早い予報ですね🌤7月に入って、すでに30度を上回る日が続いています。熱中症には十分気を付けてお過ごしください😌

さて、昨日は令和7年7月7日✨ラッキーセブン☆彡の七夕でした✨在宅センターでは、さざほざの会第1弾の2回目にあたる、『認定看護師と学ぼう』の皮膚・排泄ケア認定看護師による勉強会を開催いたしました👏

栗原中央病院 看護師長で地域医療連携室室長の浅田祥子先生を講師に、「褥瘡予防とスキンケア」のお話を頂戴いたしました😀
はじめに、「褥瘡予防」について、どうして褥瘡ができるのか、どこにできやすいのか、予防のためにできることは、と丁寧に教えてもらいました😊体位交換や体圧分散寝具のフローチャートやシーツのことまで細かく教えてもらい、みなさん真剣そのもの!
そして、スキンケアについて講義をいただいたあとには、実技です!✨参加していただいた方の中から代表者4名に固形石鹼と液体石鹼それぞれを泡立てて、泡のキメや質を体感してもらいました.。o○高齢者の皮膚は、生理的特徴からアルカリ性に傾いてきているとのこと。そこへアルカリ性の石けんで洗いすぎてしまうと皮膚トラブルにつながってしまうのだそうです。
実際に、目の前で見てみると、アルカリ性の石けんと弱酸性の石けんでは、全然違うものですね😲誰もが、「清潔にしたい、してあげたい」と思うものです。ですが、ゴシゴシ擦りすぎると、皮脂を取りすぎてバリア機能が低下してしまうので泡で洗うのがポイントだそうです。「長年、固形石鹼を愛用されてきている方がいらっしゃるんです、お顔まで全身それで洗っていらっしゃるのでそういう方へはどうしたらよいでしょうか」というお声もお聞きしました👂そういった方へは、保湿を十分にして差し上げることでスキンテアの軽減にもなると教えていただきました👍👍塗り方にもポイントがあり、面積の広い方へ縦に塗布するのではなく、横に塗ることやローションタイプであれば、手のひらにローションを伸ばして優しく押し当ててあげることで浸透するとも教えていただきました👀
これは、私たちのお肌の曲がり角を過ぎた肌にも同様であること。自身で試してみて、それが利用者さんにも活かせる、というのもミソですね!さざほざの会というだけあり、さざほざと意見交換ができるのは、この研修会の良さだと実感しました😊
次回は、8/7の14時から。感染管理認定看護師による「標準予防策について」お話を頂戴します😀ざっくばらんに、和気あいあいと私たちだからできる医療と介護の情報共有の時間を過ごしましょう!