2026年8月19日水曜日

小さな“気づき”が日常を支える

 みなさん、こんにちは😀梅雨明け宣言の後に台風が来るなど、天気予報とにらめっこして傘の手放せない毎日でしたね☔そして、あっという間にお盆が過ぎてしまい…ご先祖様は馬に乗って来られたのでしょうか。ジェットで来てお帰りになったのではないかと思うほど、目まぐるしい8月でした💨

さて、先日は61名の参加をいただき、「“いつもと違う”に気付くフィジカルアセスメント研修」を行いました✨講師は、栗原中央病院で心不全療養指導士としてご活躍中の澤邉直美先生です👏「介護現場で見逃さない心不全のポイント~早期発見からACPまで~」 というタイトルでご講話を頂戴しました✨澤邉さんといえば、参加者が楽しくお話を聞ける講義スタイルが定着しつつありますね😄配布資料には赤と青の色の付いた紙が…何が起こるか、ワクワクしてもらえたでしょうか💓

栗原市の高齢化率は 43%…💦心不全パンデミックと言われる今、心不全は決して「特別な人の病気」ではなく、地域で暮らす多くの高齢者に起こりうる身近な課題 です👹

高齢化が進むということは、心不全の患者さんが増えるということ。 再入院を繰り返し、増悪時には緊急入院が増える。 そうなると医療はひっ迫してしまいます。

だからこそ、利用者さんのそばにいる介護職のみなさんが「悪化のサイン」に最初に気づける存在 であること。講師先生は、その重要性を力強く語ってくださいました👍

研修の冒頭で語られたのは、心不全の定義。

「心不全は病名ではありません。単一の疾患ではなく、多様性を示す臨床症候群です。」

この言葉に、参加者の皆さんから驚き😕の表情が見られました。 「前にも聞いたけれど、改めて聞くと理解が深まる」という声も😌。

心不全は、

  • 加齢による臓器機能の低下

  • 心臓弁の硬化

  • 動脈硬化による狭心症

  • サルコペニアやフレイルによる心臓への負担

  • 心筋梗塞後の心機能低下

など、さまざまな要因が積み重なって起こる“終着駅”のような病態です。

そして、心不全にはA~Dのステージがあること。

  • A:予備軍(高血圧・糖尿病など)

  • B:心臓が疲れ始める段階

  • C:心不全と診断され治療中

  • D:悪化と入院を繰り返す段階

がんと違い、心不全は 生活の工夫や支援で各ステージを長く保つことができる病気 です。再入院を防ぎ、どれだけC・Dの期間を長くできるかは、本人の努力と、私たち支援者の関わり方次第なのだと知る事ができました😃

難しい話が続くのかと思いきや、澤邉さん恒例のクイズ大会がスタート👐 配布資料に挟まれた「A」「B」のカードを使い、 「正解はどっち?」と参加者のみなさんが頭をひねる楽しい時間となりました。

会場は広くない講義室でしたが、 講師の工夫で場が一気に和み、笑顔が広がりました。

いて紹介された「メタボリックドミノ」。

小さな生活習慣の乱れが積み重なると、 心不全・脳梗塞・腎疾患などの大きな病気へとつながることを示す例です。

「自分の生活習慣はどうだろう?」 参加者の皆さんが思わず振り返る場面でした。

その後の事例検討では、「小さなサインを見逃さない」ことを学びました✨

糖尿病のある93歳男性の事例では、「どの段階でフィジカルアセスメントをするか」を参加者に発言してもらいましたが、多くの方が

  • 好きなものを食べながら過ごしている段階

  • ゆるやかな悪化が見られた段階

でアセスメントを行うと回答されました。小さなサインに気づき、早期に介入することが心筋梗塞などの重篤化を防ぐ鍵 という学びが共有されました😊

続いて紹介された95歳女性Aさんの事例。食事量の低下、浮腫、活動量の減少、夜間排尿の変化など、心不全悪化を疑うサインが複数見られました。

参加者の皆さんは、 バイタル、呼吸、顔色、体重、浮腫、皮膚の状態、食事量など多角的な視点で情報収集のポイントを挙げてくださいました。

数日後、呼吸苦が出現し、心不全を発症。利尿薬と在宅酸素で症状は改善しましたが、この段階で「何を優先するか」が問われました。

フィジカルアセスメントとACPが守るもの、それはなんだと思いますか?

講師からの言葉が心に残ります。

「フィジカルアセスメントは異常を見つける技術。 ACPはその人の思いを知る技術。 この二つが合わさって初めて『その人らしい生活』を支えられます。」

早く異常に気づけば、選択肢が増える。入院か、施設か、自宅か。その選択をするのは本人。だからこそ、介護職の皆さんが『いつもと違う』に気づくことが、その人の望む人生を守る第一歩になる。このメッセージは、参加者のみなさんの背中をそっと押してくれたはずです😊

心不全は予測できないスピードで悪化することがあります。治療で一度よくなっても、完全に治るわけではありません。だからこそ、毎日利用者さんの「いつも」を見ている介護職の皆さんの気づきが、再入院を防ぎ、その人らしい人生を守ります。

病院では見えない「いつも」を知っているのは、日々関わっているみなさんです。 これからもフィジカルアセスメントを活かしながら、利用者さんの日常を支える専門職として共にがんばっていきましょう😉

次回の「第3回“いつもと違う”に気付くはフィジカルアセスメント研修」は、10月20日(火)です!テーマは「認知症」の予定です😉

9月は「第2回医療勉強会」の開催で、9月15日(火)になります😊

また、センターより情報提供として出しましたものは、下記になります✨ご興味を持たれました方はぜひご参加ください💕

日本調剤くりはら薬局様より「健康イベント」のご案内

公益社団法人認知症の人と家族の会宮城県支部世話人加藤様より「講演会」のご案内